【西洋絵画400年展】知識の持ち方で見え方が変わると感じた話
どうも、しょうだいです。
先日、名古屋市立美術館で開催されていた、西洋絵画の400年展に行ってきました。
1500年代のルネサンスから1900年代後半の近現代の歴史を83点の作品とともに巡る、とても素敵な作品でしたよ。
この展示会で、さらにいろいろなことを学んでいきたい!と感じる良い気付きを得られたので、共有しますね。
僕と同じように、知的好奇心旺盛で、仕事も遊びもどうせやるなら楽しみたい!と思っているのであれば、きっと何か持ち帰れるものがあるかなと。
それでは、スタート。
西洋絵画と一言でいっても、階級があるらしいです。
いかにも西洋的な発想だなと思いつつ、その解説文を読んでみると、
・歴史画 ・肖像画 ・風俗画 ・風景画 ・静物画
で上から順にざっくり階級の高い絵画だそうな。
なぜこんな階級がついているのかというと、上に行けばいくほど絵画を描くための「教養」を求められるから。
そして、その絵画を見る側にも同等レベルの「教養」が求められる。
今後の話の展開の都合上、ざっくり各絵画の説明をしますね。
歴史画というのは、ざっくりいうと、その時代の政治、その時代までの歴史、文化をすべてひっくるめて一枚の絵として描き切った作品のこと。
ただただ絵が上手いだけでは到底描くことができないのです。
複雑な情勢と自身の描画スキルをもとに、構成や色遣い、あえて描かないものなどを選定する、超レベルの高い絵画が歴史画というわけですね。
代表的なものだと、ダヴィッドのナポレオンとかですかね。
ここで一つ疑問が。
その一つ下の肖像画は人の絵をかいているだけじゃないの?
僕は最初そう思いました。
この疑問はすぐに全く見当外れだと知ります。
肖像画は当時、その肖像画の対象がどのような人かを端的に、そして力強く魅せるためのもので、平気で大きな交渉や権威付けとして使われていたみたいです。
だから、
・どんな人に向けて描くのか ・容姿以外にその人の特徴足らしめる物の何を描くのか ・どんな格好を描くのか ・そもそもその肖像画を描く画家がどれだけ本人から聞き出せるのか
こういったことが必ず求められていたんですね。
絵画ってただ美しさや風刺、隠喩を描くだけのものじゃなく、描かれるだけの力や画家自身の教養の高さの提示であったりもしたわけです。
代表的なのはレオナルドダヴィンチのモナ・リザ。
次に風俗画。
風俗画は文字面だけみると誤解しがちですが、民衆の文化を描いた絵画のことですね。
フェルメールの牛乳を注ぐ女とかが有名です。
これも生きている地域や時代背景、民衆からみた政治など、歴史画や肖像画まではいかなくとも多角的な教養が求められていたみたいです。
次は風景画ですね。
風景画は想像がつきやすいかなと。
この辺りからだいぶ親しみやすくなってきます。
代表的なのはモネの睡蓮。
今回の展示会の目玉にもなっていました。
ちなみに僕はポール・セザンヌの色遣いがすごく好きです。
今回も思わず写真に収めました。
最後は静物画。
静物画は本やお花、お酒、果物など、その対象物自体や絵画全体としての意味をもたせ、物の美しさだけではなく風刺や隠喩も入っていることが多いです。
僕は今この静物画から色々な気づき、学びを得られることが多いので、静物画を見る時間が大好きです。
今回も印象に残った絵を撮ってきました。
同じ季節には決して咲かない花々を一つの絵に収めていて、キレイなお花の絵の側面ももちつつ、
「不可能」
を端的に示している面白い絵画です。
結局約3時間もその展覧会にいました。
3時間もいたので、結局そこそこ楽しめたのですが、歴史画や肖像画などの高レベルの絵画はチンプンカンプンで正直全く楽しめませんでした。。
悔しかったですよ。
僕は本質的・抽象的な概念を考えるのが好きなので、風景画や静物画は絵としての美しさはもちろん、これにどういったメッセージを持たせているのかなとかまで考えながら見ることができました。
この感情から気づいたのは、
「知識の持ち方で物の見え方が変わる」
ということ。
今回楽しめなかった歴史画や肖像画はもっと歴史や政治の知識があれば見え方がまるで変わっていたでしょうし、
今回楽しめた風景画や静物画も自分が絵を実際に描いていたり、画家がどんな人なのかなどの周辺知識を知っていればもっと違う視点があったのだろうと思いますね。
これが良いとか悪いとかの話ではなく、
自分の持っている知識で見え方が変わるのなら、いろんな見え方ができるようになりたいなーと
素直に思ったんです。
知識を持っていなければ、それが面白いかもそうでないかすらも判断できません。
ちょっと詳しくなるだけなら、本一冊買って読むだけでも十分ですし、今ならchatGPTに概要を説明してもらってもよいですよね。
僕も悔しかったので、早速Amazonで「鑑賞のための西洋美術史入門」を買いました。
結構イラストも多く、わかりやすい説明だったので、サクサク読めちゃいそうです。
経験として何度もあるので、もはや癖になっているのですが、
気になるものはさっさと学んでみるの、知的好奇心がくすぐられて楽しいし、その知識はある時急に点が線に、線が面になるタイミングがあって、
その時の感覚は他では得られない気持ちよさですね。
美術は様々な教養が必要みたいなので、それがより多く感じられそうで楽しみです。